人間の心理とは、とても面白いものだ。
犬猫などの動物は単純に考えたままに行動することができる。人間の赤ん坊もまた然り。しかし人間の大人というものは、何もかもの先を頭で想定して行動することをする。
プラスにもマイナスにも考えられて、さらにそれを発展させることができる。なんて面白い思考回路を持つのだろう。他者が何を考えているのかを全て知れることなんてありえないし、また、そんなことが仮にあったとしてもつまらない。
何を考えているのかわからないが故に、相手のやりえることを自由に考えることができる。現に今、私がこんなことを書いているのもそれが理由だ。周りから見れば「なにを考えているんだ」というものでも、自分から考えれば、「ああ、こういったことを文字にしたい」なんてことを考えている。
だが、複雑怪奇に見える人間の思考回路も、実は単純なものである。自分が傷付きたくない、怒られたくない、恨まれたくない、嫌われたくない、などという嫌悪するべき感覚から逃れるだけために『考える』のだから。そんなことを思わなければ、人間は進化なぞを遂げることもなく、ただただ争うこともなく、平穏とも考えることもない平穏を過ごしていたに違いない。自然の摂理に当てはまれたままに、今存在する大自然のように。
水は土地を潤し、土地は植物を育て、植物は動物に食され、動物は違う動物に食される。永久に続く輪廻のなかに、人間を当てはめるには、まだ狭い。人はどこにも属することができてしまう。雑食、道具を使い、更には野生に恐れられる火さえ自由自在だ。弱肉強食の世界、たとえ人間を食べる動物がどれくらい居たとしても、人間はそれを喰らえてしまう。
生きるための思考回路は、逃げるための思考回路であって、死ぬための思考回路だ。考えれば考えるほど、死に際は近くなる。
様々なことを知り、そうして限界までいったとき、人は記憶を切り捨てて原点に還る。
ひとの輪廻は自然の摂理には当てはまらない。予期せぬことが起きる。それを逃れられるのもまた考えた結果。『自然』ではないところの、どこに、人間は存在できるのだろうか。
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