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初倖(うゆき)がお送りする 独り言ブログ。 /「なづゆき」「帝雅」って名前も使ってる/ 大した事は書けませんが 基本的に日常的な記事が無ければ 詩や小説、論などを記しています。 ペットのことや、その日あったことも書けたらなあ。 読んでくださるっていう方は 是非ともコメントお願いします。 ツイッター 本垢  @_other_world_ コス垢 @nadu_cos
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 空が紅く染まる夕暮れ。
 少年は帰路を歩いていた。

「貴方ならば・・・私を殺してくれるかしら」
 
 突然目の前に現れた少女は唐突に告げた。
 ボロボロの大きな服をワンピースのように着る。
 少女の長い髪は風と遊んでいた。
「ねえ・・・答えて頂戴」
 少女が答えを催促する。
 少年はただ、ぽつりと、

「いいよ」

 と呟いた。
 それを聴き取った少女はにこりと笑い両腕を大きく左右に広げる。

「じゃあ、殺シテ」

 そう言って目を閉じた。

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ひとは生きる

ひとは死ぬ

我は生きぬ

我は死なぬ

我はどちらもせぬ

存在しておらぬ

誰も見ない

だのに

「いつもここに居るわよね」

何故ひとは・・・

お主は・・・

「何故いつも居るの?」

我に話しかける?

「ひとりなの?」

我がひとりでないと?

「わたしと一緒ね」

傷だらけのお主は何だ?

「わたしもひとりなのよ」

嫌悪でもなんでもない笑い。

純粋な笑み。

何故・・・

我にそんなものを向ける・・・?

「わたしはね、」

お主の声は心地よい。

お主の言葉は心地よい。

お主の話しは心地よい。

お主の・・・・・・。

「それで、」

長きか短きかの時間

経つのは当然で

然し偶然で

お主は

「あなたはいいひとね」

・・・ひとであるか。

我はひとであらぬ。

「・・・なんでもいいわ」

ひとではあらぬ。

「ずっとこのままでいい」

我は闇に巣食ふ鬼

ひとの恐れる鬼

「あなたはわたしを見てくれる」

我はひとを見ていた

「わたしを認めてくれた」

我はお主を見ていた

「それだけで充分」

我は

「あなたを愛している」

そんなものを知らない

「あなたが大好きよ」

なにを言うか

「あなたが私を嫌いでも」

・・・嫌い?

なにを言っている

我は

お主を

『     嫌いではない     』

「・・・・・・ありがとう」

お主の笑顔は

心安らぐもので

だから我は

我も

このままで良いと思った。


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解せぬな。

何故ひとという生き物は

死にたい死にたくないと望み生きる?

死にたいなら死ね

死にたくないなら死なねばよかろうに

矛盾を抱えてなにゆえ生きる?

我にはわからぬ

その真意

我は鬼

ひとを喰らふ鬼よ

ひとが恐れ戦慄く鬼よ

ひとを喰らふてもわからぬ

何故ひとが滑稽にも地に這い蹲って生きるのかを

惨め

惨めよのぅ

我には出来ぬ

我には解せぬ

ひとがひとを守り

生を守り

して人はなにを目的にして生きる?

我は、我は、――

生きても死んでもいない。




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 決してひとりになれない。
 なのに自立したなんて、ひとりなんて、そんな言い分。
 馬鹿なひと。
 貴方は決してひとりじゃないのに。
 ひとり、なんて何を言っているの?
 仕事場にだってひとは居るし、買い物にだってひとはいる。
 独りじゃ何も出来ないくせに。
 私のような、真っ暗な世界の中に、ぽつんと独り、浮かんでいるんじゃないのに。
 私から見たら・・・こんな明るい世界、どこにも独りの空間なんてないのに。
 大きくて小さい画面から覗くことしか出来ない。
 なぁんにも出来ない。
 手を伸ばしても遮られるだけ。
 つまらない。
 つまらないつまらないつまらない。
 ただ、お外の世界を見てるだけなんて。
 私は人でありたい。人になりたい。人が羨ましい。人は自由だ。
 人でなくてもいい。
 周りがあたたかければいい。
 出して欲しい・・・暗闇の中から・・・出して欲しい。
 わかってる、叶わないなんて。
 だって私が此処から出たら・・・

 出たら・・・

 ほら、見て。
 世界が赤く染まって、
 まるで地獄絵図のようね。


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「おれは決めたんだ」
 兄は唐突に言い出した。
「おれは、このさき、誰も傷つけないで生きていくよ」
 兄は、本当に突然、言い出した。
 僕は、ああそう、としか思わなかった。
 そう言ってた次の日、兄は消えた。
 兄が消えたとき、僕は自分で自分がどう思ったかなんて憶えてない。
 ただ、素直に受け入れていた。
 
 傷つけないなんて無理だろうに。
 現に、母や父や友が嘆いていた。
 それに人は生き続けている限り永久に人を傷つける。
 人じゃなければ・・・犬猫鳥魚植物。ありとあらゆるものを。
 人は何かを傷付けなければ生きられないのに、兄は虚言をした。
 冷静に思った。
 また今この瞬間、どこかで誰かを傷つける誰かのうち――そのうちのひとりが兄である。
 そのうちのひとりが――僕である。
 そのうちのひとりが――父であり母であり、――。
 無限の輪を永遠と廻っているだけ。
 傷つけて傷つけて傷つけて傷つけられて傷つけて傷つけて・・・・・・・・・。
 傷つけないなんて加害者。
 加害者は僕。
 僕は兄を目指してみせよう。
 傷つけないで生きるそぶりで平気で人の心を抉るように傷つける。
 僕は兄を追って見せよう。
 無限のループを巡ってみせよう。

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初倖
性別:
女性
職業:
ニートじゃないよ!
趣味:
絵描き、物書き、カラオケ、コスプレ
自己紹介:
うだうだしてます。
腐女子ですよ。
テンションの高い人、又はノリの良いひととなら気軽に絡めます。

コスプレ活動しつつ社会人で(逆)気ままに過ごしてます。
趣味で小説を書き詩を書き絵を描く。
Pixivに生息してます。



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